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クリーム乳液は「蓋」だけではないんです:肌育美容家今泉まいこの見直すスキンケア

乳液とクリームの役割

こんにちは。肌育美容家の今泉まいこです。

スキンケアを見直して美肌を目指すシリーズの5回目、今回は基本ケアの最終段階「クリーム&乳液」です。

サロンにお越しいただくお客様の中に「クリーム&乳液」を省いている方が多くみられます。

「つけた後のベタベタ感が気になる」と乾燥肌の方までが付けていない事実。

でも実は「クリーム&乳液」を最後に塗っておかないとせっかくクレンジングから丁寧に始めたスキンケアが台無しなってしまいます。

さらに、そのあとのメイク崩れを防ぐ役割も担ってくれます。

滑らかな肌を乳液やクリームで作っておけば肌の凹凸がスムースになり、ファンデーションが密着しやすくなります。

「クリーム&乳液」は、それまでのスキンケアを保ちメイクへの橋渡しをしてくれる大切な存在です。

これまでの手順を無駄にしないように蓋をしてお肌を健やかに保ちましょう。

クリーム&乳液の役割について

見直すクリーム1

クリームや乳液でできるケアには「モイスト&エモリエント」があります。

モイストは「保湿」を意味し、NMF(ナチュラルモイストファクター)、ヒアルロン酸、コラーゲンの役割です。

エモリエントは皮膚からの水分蒸散を抑えてうるおいを保ち、皮膚を柔らかくすることをいいます。

クレンジングから丁寧に行ってきたスキンケア保ち、お肌を守ることができる唯一の存在をおろそかにせず必ずつけてあげてください。

クリームを選ぶ?乳液を選ぶ?

見直すクリーム2

クリームと乳液の役割は上記で示した通り同様ですが、内容は異なります。

油性成分の配合量が多いのがクリーム、少ないものが乳液で使用後の感触が変わってきますのでベタつきが気になる方は乳液、乾燥が気になる方はクリームと使い分けてください。

乳液はタイプ別に分けることができます。

保湿タイプ

もっとも多いタイプが保湿メインのものです。

クリームよりも油分が少なく精製水が多く含まれるので使用後にベタつきがありません。

手の平にたっぷりと乳液を馴染ませて、両手を合わせしっかりと乳液を温めてから指先から手の付け根までの広さをたっぷりと使ってお顔に馴染ませましょう。

その後にハンドプッシュを忘れずに。

ティントタイプ

薄いピンクやベージュの色付き乳液が最近販売されるようになりました。

BBクリームやCCクリームとの違いはあくまでも乳液なのでクレンジングが不要という手軽さです。

さらにピンクやベージュでお肌の色を補正してくれるので、メイクをしなくてもほんのりと美肌をキープしてくれるという利点があります。

進化する高機能クリームに注目

見直すクリーム4

昨今のクリームの進化は目覚ましいものがあります。数万円もする高級クリームを目にすることも多くなってきました。

  • 塗った瞬時にハリ感、ふっくらを感じる
  • 外的ストレスからお肌を守る
  • 年齢による肌の炎症を抑える
  • 肌の凸凹やごわつきを解消する

各社が様々な有効成分を配合し「エステ要らず」なクリームを開発しています。

化粧水、美容液などプチプラなものをたっぷり使いそのあとのクリーム1点に重点をおいて奮発するのも良いスキンケアだと思います。

クリーム使いのテクニックご紹介

見直すクリーム5

クレンジング代わりに

どうしても疲れて、帰宅後にバタリという日もあるかと思います。

「早く寝たい!」とクレンジングシートで化粧を拭き取るという方も多いのでは?

でもクレンジングシートには強い界面活性剤が使われている上に、不織紙の荒い面で肌を擦ってしまいがちです。

そんな時は保湿クリームをたっぷりと顔に塗り込み、化粧水を染み込ませたコットンで拭き取るというテクニックがあります。

そのあと、もう一度クリームを塗れば時短スキンケア完了です。

マッサージクリームとして

わざわざマッサージクリームを購入しなくても、手持ちのクリームでスペシャルケアができます。

1回の使用量の2倍の量を顔に塗布します。指の腹を使ってフェイスラインからほうれい線、頬骨、目の周り、額と上に向かって持ち上げるようにマッサージして行きます。

顔全体が終わったら蒸しタオルをお顔にかけて1分ほど置けば、ふっくらハリのあるお肌に生まれ変わります。

なんとなく、お肌に元気がないときの対処法としてとてもおすすめです。

オールインワンゲルはクリームにはなりません

見直すクリーム6

サロンのお客様の中にオールインワンゲルを使っていらっしゃる方がいらっしゃいます。

クリームまでのスキンケアが全て一つでできてしまうという優れものですが、あまりオススメはできません。

人によってそれぞれ、必要な水分量や油分が異なります。自分の持っている生理機能の他にも季節や体調によって毎日変わるのが当然なのです。

オールインワンゲルには全ての機能が入っています。でも一つ一つの有用性は低くなりますので、お肌の質を高めていきたいのでしたら化粧水、美容液、クリームの手順を疎かにしないでください。

「見直すクリーム&乳液」のポイント

乳液とクリームの役割
いかがでしたでしょうか?

クリーム、乳液選びと使い方の見直しポイントは……

  • ベタつきがきになる場合は乳液、乾燥がきになる場合はクリームとテクスチャーによって使い分ける
  • 高機能クリームの目的を知れば美容液以上の働きをしてくれる
  • クリームはクレンジングやマッサージにも使える
  • オールインワンゲルはクリームの代わりにはならない

「1点豪華主義をおすすめしたいほど進化したクリーム」や「下地を兼ねることができる乳液」を朝晩で使い分けるなど賢く使っていきたいですね。

「見直すスキンケア」シリーズいかがでしたでしょうか?

何となく使っていた基礎化粧品には実は様々な「力」が詰まっています。

私達が丁寧に正しく使えば、お肌をもっともっと綺麗にしてくれます。情報が溢れている昨今、今一度「使い方と選び方」を見直して生き生きとした内側から光る肌を作っていきましょう。

今泉 まいこ
肌を育てる独自メソッドのプライベートエステサロンを主催。 コスメ&エステフリークで良いものを伝える美容エヴァンジェリストとして発信しながら自らも「大人の美しい所作」を身につけるための活動に参加中。 皮膚生理学に基づいたスキンケア方法などをたくさんお伝えしていきます。 2012年度佐伯式認定ビューティシャン 日本エステティック協会認定フェイシャル&ボディエステティシャン。