肌育美容家の今泉まいこです。
ルーティーンで行なっているスキンケアを見直すシリーズ第3回目です。
1回目の「クレンジング」と2回目の「洗顔」を見直した方はそろそろお肌の調子が良くなってきたのではないでしょうか。
きちんと「落とす」ことを覚えたら次は「補う」ことに着目してみましょう。
生まれたての赤ちゃんは何もつけなくてもキメの綺麗なモチモチしたお肌ですよね?これはお肌の生理機能が整っているからです。
本来の健やかなお肌ならば、自分で状態を判断して水分や皮脂をコントロールすることができます。
でも、大人のお肌はそうはいきません。
空気の乾燥、紫外線、大気の汚れやホルモンバランスの乱れ、加齢によるハリや弾力の低下など外的にも内的にもストレスを受けて生理機能が低下してしまいます。
生理機能が働かないと皮脂や水分のコントロールができなくなり肌荒れの原因や老化の始まりに繋がります。
3回目は「補う」スキンケアの第一段階、化粧水選びと付け方について。
化粧水のタイプから肌質に合わせた選び方からお顔につけるときのちょっとしたコツまで、少し見直してあげるとお肌が変わってきます。
何も付いていない無垢なお肌の状態で迎える化粧水だからこそ、きちんとした基礎を抑えておきたいですね。
あなたに合った「化粧水選びと付け方」を見直してみましょう。
目次
クレンジングと洗顔が終わった後に、すぐにお化粧水をつける方も多いと思います。
でも実はこの時の「お肌の状態」で選ぶ化粧水が変わってくるのをご存知でしたか?
サロンのお客様にもタオルワークが終わった後に必ずお顔に手を当てて、何も付いていない状態でお肌がどんな反応をするか確かめます。
5分ほど放置して両手をお肌に当てた時、吸い付くようなモチモチ感を感じられたらお肌は最善の状態です。
5分を待たずに「突っ張り感」や「ヒリヒリ感」を感じたら乾燥状態、逆にTゾーンや頬に「ベタつき」を感じたら皮脂過剰状態です。
乾燥や皮脂過剰を感じたら今のお化粧水から見直してみることをお勧めします。
保湿ができれば「化粧水」と思いがちですが、実はお化粧水にも種類があります。
もっとも多いタイプのものが保湿メインの化粧水です。
お肌の角質に水分を与えて柔らかさを保ってくれるので柔軟タイプと呼ばれます。
保湿で整えられたお肌にはそのあとに使う美容液の浸透を高めてくれる効果があります。
保湿にも「さっぱり」や「しっとり」と大まかな分け方があり各社によって基準が違います。
季節や肌の状態によって選ぶようにしましょう。
コットンにたっぷりと含ませて肌を拭き取るタイプです。
クレンジング後に残った汚れをさらに綺麗にしたり、余分な角質を拭き取ることができます。
欧米などでは水の状態が肌に良くないため、洗顔の代わりに拭き取り化粧水を使うことも多いようです。
オイリー肌の方にも吹き出物の予防や、肌の状態を清潔に保つためにお勧めです。
ただし、拭き取りタイプには界面活性剤が含まれているので敏感肌や普通肌の方は週に一度ほどの使用に留めてください。
毛穴の引き締めや皮脂の過剰な分泌を抑える効果が期待できます。
顔全体に使うよりもTゾーンや小鼻の周りなど、部分使いがお勧めです。
アルコールが多く含まれているのでさっぱりとした使い心地です。
暑い時期に冷蔵庫などで冷やしてから使うことで、汗が原因の化粧崩れを防ぐ効果もあります。
化粧水を使うときに一番気になるのが「付けるときには手?コットン?」という問題ではないでしょうか?
サロンのお客様にもよく聞かれる質問です。
柔軟化粧水でしたら「どちらでも大丈夫です」というのが答えです。
例えば粘性のある化粧水でしたら手のひらにとってお肌に染み込ませるのが良いですし、サラサラの水タイプでしたらコットンにたっぷりと浸してつけても大丈夫です。
手で付ける場合には、3回に分けて付けると効果的です。
まず化粧水の使用量の目安(購入の際などに外箱や本体に書かれています)の1/3ほどを手にとって手に馴染ませます。
両手を合わせて少し温めてから頬、額、顎先、フェイスラインの順番で浸透させます。
次にもう1/3の量を手に取りまた温めてから目、小鼻、口の周りにつけます。中指と薬指の腹を使って顔の中心から外へと向かってプッシュしましょう。
最後の1/3の量を手に取り最初の手順と同じくつけます。この時は手に少し圧をかけゆっくりとハンドプッシュして化粧水を押し込むように。
コットンの場合は惜しみなく染み込ませて馴染ませるようにしてください。
使うのは大きめのコットンがお勧めです。
7〜8センチくらいの直径があると指全体で効率よく持つことができます。
コットン全体に化粧水を行き渡らせてください。裏までヒタヒタになるくらいたっぷりとつけましょう。
コットン全体を両手に包んで手の温度で温めます。
人差し指と小指に間に挟んで持ったら手で馴染ませる時と同じ順番で肌につけていきます。
よくパタパタと叩き込んでいる人を見かけますが、お肌を叩いたりこすったりしないように気をつけてください。
全体に行き渡らせたらコットンを2枚に割いてから目の下に置いてパックするのも良いでしょう。
1回分の目安の使用量をつけた後にホットタオルでお肌を温めた後に、さらにもう一度同じ量を使います。
ホットタオルで温められた肌は血行が良くなり、2度目に付ける化粧水が美容液と同じような役割を果たしてくれます。
スペシャルケアとして週末など時間のある時にやってみてください。
ローションパックはとてもお勧めの美容法です。
よく見かけるのはコットンに化粧水をそのまま浸す方法ですが、実はひと手間入れることでもっと潤いを感じることができるんです。
お肌に乗せるのは3分くらいでOK。
短いと思われるかもしれませんが、実はこれだけできっちりと潤います。
お水の力を借りて化粧水をさらに肌に浸透させることができます。
乾燥が気になる時期になると活躍する「ミストタイプ」の化粧水。
持ち歩きやオフィスのロッカーに常備している方も多いのではないでしょうか?
ワンプッシュで潤いを感じられるのでとても便利ですよね。
でも、ミストタイプ化粧水の選び方にはちょっと注意が必要なんです。
「温泉水」のみのミストタイプは、お顔にスプレーした後に顔全体の水分を奪って蒸発するので逆に乾燥を感じてしまうと思います。
「温泉水」化粧水は日焼け後の鎮静にはとても効果的ですが乾燥対策には向いていません。
乾燥が気になる時にミストタイプ化粧水を使う時は「保湿の成分が豊富なもの」を選ぶようにしてください。
電車やカフェなどでリップクリームやハンドクリームこまめに塗っている方を見かけます。
唇は顔と違って1週間でターンオーバーをします。とても早く生まれ変わるんです。
また手も紙や手洗いなどで水分がとても失われます。
唇も手も、乾燥しきってからクリームをつけても潤いません。
なので、普段から化粧水をポンポンとつけた後にリップやハンドクリームをつけてみてください。
驚くほど、リップ&ハンドクリームの保湿効果が高まります。
いかがでしたでしょうか?
今まで「適当に」化粧水をつけていた方も多いのではないでしょうか?
化粧水選びと付け方の見直しポイントは……
化粧水は「安いものでもたっぷり使えばOK」と聞いたことはありませんか?
その通りで丁寧に使えばお値段以上の効果を期待できます。
パックはもちろん、入浴剤としてお風呂に入れてもいいんですよ。
洗顔後の綺麗な肌につけてあげると、肌が喜んで浸透させていきます。
最後のハンドプッシュで朝には「おはよう、今日1日よろしく」、夜には「1日お疲れ様」と声をかけてあげてくださいね。