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自分にあったクレンジングの選び方と使い方を知ろう:肌育美容家 今泉まいこの見直すスキンケア

今泉まいこの見直すスキンケア クレンジング編

肌育美容家の今泉まいこです。
突然ですが、みなさんが行っているスキンケアは、いつどこで覚えたものでしょうか?
ただなんとなく「こうするものだ」と思って習慣化していませんか?

本連載「化粧品は使い方、選び方で変わる!肌育美容家 今泉まいこの見直すスキンケア」では、今まで誰も教えてくれなかった、今さら誰にも聞けないスキンケア方法をひとつひとつステップを追って紹介していきます。

初回の今回は、クレンジングについて
クレンジング剤のタイプから肌質に合わせた選び方、クレンジング方法や注意したいポイントまでを教えます。
あなたに合った「クレンジング方法」を見直してみてくださいね。

メイク落としにどのくらい時間を使っていますか?

今泉まいこ スキンケアレッスン クレンジング時間

みなさんは、クレンジングにどれくらいかけてクレンジングをしていますか?
疲れていたり、忙しかったりして、パパッと済ませてはいませんか?

おすすめするのは「メイクと同じくらいの時間を使ってクレンジングすること」です。
丁寧なクレンジングは、それだけでスキンケア効果が高まります。

スピーディーにクレンジングしている人は、ぜひ、時間も見直してください。

どのタイプのクレンジングを使っていますか?

タイプ別クレンジングの特徴

世の中には、たくさんのクレンジング剤があります。
オイル、ジェル、クリーム、ミルク、シート……
まずは、クレンジング剤のタイプをおさらいしてみましょう。

クレンジングオイル

洗浄力の高いクレンジング剤です。
目元、口元のポイントメイクや油性のファンデーションなどをきちんと落とす役割があります。
ただし、洗浄力が高いので顔全体に使うと必要な皮脂や潤い成分を落としてしまう可能性があります。

クレンジングジェル

洗浄力は普通ですが、オイル成分を含んでいないので代わりに界面活性剤が多く含まれています。
使用後の感触はとてもさっぱりしています。

クレンジングクリーム

洗浄力は普通です。
メイクをきちんと落とすために最適でおすすめです。

クレンジングミルク

クリームよりも使用後の感触がさっぱりしています。ただし洗浄力は少し劣ります。

クレンジングシート

不識布に界面活性剤がたっぷりと含まれています。
拭き取りタイプなのでメイク落としは簡単ですが、摩擦が起こりやすく肌の表面が荒れてしまう原因の一つにもなります。

肌タイプ別クレンジング剤の選び方

今泉まいこの見直すスキンケア クレンジング編

肌質によっても相性の良いクレンジング剤は変わってきます。
ご自身の肌質や季節、体調に合わせてクレンジング剤を選ぶことも大切です。
今、ご使用のクレンジング剤と自分の肌質を見極めてみましょう。

脂性肌(オイリー肌)

皮脂過剰で吹き出物やニキビができやすいオイリー肌の方には「クレンジングオイル」がおすすめです。

ただし、気を付けたいのがオイリースキンと思っている方の中にいる実は「隠れ乾燥肌」という肌の持ち主。
乾燥が酷くなることで、皮膚が慌てて皮脂を過剰に出してしまうことがあります。
クレンジングオイルを使っているのに皮脂に悩んでいる方は、もしかしたら隠れ乾燥肌かも?
そんな時は、一度クレンジングを見直してみてください。
軽いタイプの「クレンジングミルク」を1ヶ月ほど試してみると、取りすぎていた皮脂が安定してベタベタ感がなくなるかもしれません。

乾燥肌(ドライ肌)

冬は空気の乾燥、夏はエアコンの乾燥と、1年中ドライスキンに悩んでいる方には「クレンジングクリーム」がおすすめです。
しっかりと保湿をしながら、汚れを落とすことで、乾燥せず自然な水分を保つことができます。

ここでクレンジング剤を落とす時のポイントを一つ。
濡らして少し絞ったコットンを使ってクリームを拭き取りましょう。
ぬるま湯や水で洗い流すと必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
濡れコットンを使うことでクリームが包んだ汚れのみを拭き取ることができます。

極度の乾燥肌の方が「クレンジングミルク」や「クレンジングジェル」を使うと使用後のさっぱり感が逆に乾燥しているように感じてしまうかもしれません。

混合肌(コンビネーション肌)

一番難しいのが混合肌です。
おでこや小鼻のTゾーンはベタつきを感じるけれど、頬や目元などはカサカサを感じる方、実は一番多いかもしれませんね。

混合肌の方が、顔全体に使うには「クレンジングクリーム」をおすすめします。
また、「クレンジングジェル」「クレンジングミルク」を、まずTゾーンに馴染ませておき、目の下、頬などの乾燥しがちな部分からくるくると軽く落とす。
最後に、馴染ませておいたTゾーンをきちんと洗う方法も効果的です。

オイル系クレンジングに大切な「乳化」

クレンジングに大切な乳化

今、あなたが使っているクレンジング剤はオイル系でしょうか?

・クレンジングオイル
・油性のジェル
・クリーム
・ミルク

といったオイルが含まれているクレンジング剤の場合は必ず「乳化」が必要です。
上記に該当しても「オイルフリー」と書かれたクレンジング剤には乳化は必要ありません。

「乳化」はクレンジング剤に含まれた油分がメイクや汚れを包み込んだ後に水分でさらにその油分を包み込むことです。
そうすることでお顔の表面から汚れを包み込んだ油分が落ちやすくなります。

文字で書くと難しい気がしますが、やり方は簡単です。
クレンジング剤をメイクとまじませた後、手に水を含ませます。
そして、クレンジング剤の上から更にくるくると水を馴染ませます。
目安は透明(または色付き)のクレンジング剤の白濁(白くなること)。
ミルク色になって、硬かった指心地がフッと軽くなったら「乳化」完了です。

この乳化をきちんとしないまま、洗い流しをしてもメイク汚れを包んだ油分が肌に残ってしまいクレンジングが不十分なことになります。

今日から「乳化」に少し気を使ってみてくださいね。

「クレンジング不要」の落とし穴に注意

クレンジング不要の落とし穴

最近見かける「クレンジング不要」と書かれたコスメたち。
実際に石鹸のみで落とせるメイク用品もありますが、日焼け止めや下地などを塗っている場合は、やはりクレンジングは必要になってきます。
軽いタイプのクレンジングミルクで構いませんので是非使ってください。

おすすめのクレンジングはズバリ!クレンジング剤の「使い分け」

オススメのクレンジング剤

多少面倒かもしれませんが、おすすめは、クレンジング剤の使い分けです。

先ず「クレンジングオイル」で目元、口元のポイントメイクをコットンと綿棒を使って落とします。
アイシャドウ、アイライン、マスカラ、ルージュがお肌に残っていると色素沈着を起こす原因になりますので、顔全体をざっと落とすのではなく丁寧に塗った時と同じように落としましょう。

次に「クレンジングクリーム」「クレンジングミルク」を手の平でよく温め人肌にしてからお肌に広げます。
冷たいままでは広がりにくく、メイクとの馴染みが悪くなりますのでよく温めましょう。
フェイスラインから顎下にかけてはメイクが残りやすい部分なので丁寧に。
適量はそれぞれ違います。書いてある適量に従ってください。

Tゾーン、頬、Uゾーンときちんと馴染ませたら、先ほど紹介した乳化をしてください。
指がフッと軽くなったら30度程度のぬるま湯で洗い流すか、お肌の弱い方は濡れコットンで拭き取ってください。

洗い上がり(拭き取り)後にツッパリ感や逆にヌルッとした感じが毎日続くようであれば、クレンジング剤を見直すことも考えてみましょう。

「見直すクレンジング」のポイント

いかがですか?
みなさんのクレンジングは正しい知識に沿ったものだったでしょうか?
クレンジングの見直しポイントは……

・肌の調子、季節に合わせてクレンジング剤の種類を変えてみる
・メイクをする時間と同じくらいの時間を使って汚れを落としきる
・「乳化」の一手間を大切に
・「クレンジング不要」でもクレンジングミルクは必要

毎日のルーティーンだからこそ、丁寧に行いたい「クレンジング」。
どんなに良い美容液やクリームも、肌にメイクや汚れが残っていては効果が発揮できません。
きちんと落とすことが一番のスキンケアに繋がりますので、まずは一つ一つ進めていきましょう。

今泉 まいこ
肌を育てる独自メソッドのプライベートエステサロンを主催。 コスメ&エステフリークで良いものを伝える美容エヴァンジェリストとして発信しながら自らも「大人の美しい所作」を身につけるための活動に参加中。 皮膚生理学に基づいたスキンケア方法などをたくさんお伝えしていきます。 2012年度佐伯式認定ビューティシャン 日本エステティック協会認定フェイシャル&ボディエステティシャン。