長引く自粛生活から肩こり、腰痛、疲れなど「痛み」を伴う症状に悩まされている人も多いですよね。
それらは「自粛痛」と呼ばれ、ニチバンが行った調査ではメンタル面や仕事、睡眠にも影響を及ぼしているようです。
中でも睡眠との関わりは密接で、約3割の人が睡眠の質が低下し、睡眠不足も増加しているのだとか。
今回は、そんな「自粛痛」と「睡眠」について、快眠セラピストの三橋美穂さんのお話を聞きました。
目次
ニチバンの調査によると、「コロナ禍で身体の痛みが増えた」と回答した人は29.6%にも及ぶそう。
特に20代が増えたと感じているのも「自粛痛」ならではの影響のように思います。
具体的な痛みの箇所は「肩」「腰」「首」が上位。
身体の痛みが増えた人で、「痛みが睡眠にも影響している」と感じている人は合計81.1%います。
さらに、「コロナ禍で睡眠の質に悩んでいますか?」という質問には、27.6%が「はい」と回答。
具体的な悩みを聞いたところ、「熟睡できない(56.5%)」「夜寝付けない(51.4%)」が上位、「疲れや痛みが回復しない(38.4%)」「肩や腰の痛みで眠れない(24.6%)」など、痛みによる悩みを抱える人も一定数いました。
最近なんだか体調がおかしい、眠れなくなったのはコロナのせい?と感じているのは自分だけではなさそうですね。
調査では身体の不調に対して行っていることも出ていました。
1位ストレッチ(40.8%)、2位マッサージを行う(33.8%)、3位湿布薬を使う(31.6%)。
いずれも、痛みや疲れを感じた時、一度は試したことがある方法ではないでしょうか。
そして、不調を改善するために買った商品も、それに伴うもの。
不調は「今すぐなんとかしたい!」と思うことも多く、即効性が期待でき、簡単な湿布薬や内服薬が上位なことも納得です。
1万人以上の眠りの悩みを解決した快眠セラピストの三橋美穂さんは、コロナ禍で増えたリモートワークや長時間のPC作業、スマホなどが「自粛痛」となり睡眠に影響していると分析。
そして、それらを簡単にケアできる「快眠ルーティーン」を教えてくださいました。
肩こり・腰痛などの痛みが強い人には、痛みのケアとして「ロイヒ膏ロキソプロフェン」などの湿布薬が有効。
湿布薬は不調を改善するために、使っている、購入したと回答された上位アイテムです。
痛みがあるとストレッチやマッサージもできないため、まずは湿布薬に頼る場合が多いよう。
三橋さんも腰が痛い時には「ロイヒ膏ロキソプロフェン」を貼って寝ているとのこと。
不快感があると気になってしまい快適な睡眠につながらないため、24時間効き目が継続するタイプやニオイの少ない無臭タイプなどを取り入れるのもおすすめです。
さらに、力を抜いて手首をブラブラ振るだけの「手首ブラブラ体操」。
・姿勢を正し体を前に向けたまま、首だけを左右に回してどこまで見えるか確認(始める前に首の動きをチェック)
・両肘を曲げて手首は肩ぐらいの位置で左右に20~30回ブラブラ振る(力を抜いて)
・同じ位置で手首を前後に20~30回ブラブラ 振る(力を抜いて)
・再び首を左右に動かしてチェック(よく回るようになっている)
最初と最後に首を回すのは確認するためだけなので、体操は本当に手首を振るのみです。
これなら思いついた時にできますよね。
最後は、三橋さんがホテルなどで枕の高さが合わない時などにも活用しているという「三橋式バスタオル枕」です。
常日頃から枕が合わないことに悩まされている人も多いはず。
三橋さんによると、枕の高さは立っている状態に近い顔の角度になるのが良いそうです。
そのために首の後ろの隙間を埋めるのが枕の役割。
なかなか自分に合った枕が見つからない、寝ても疲れがとれない、肩こりなどの身体の痛みが悪化する…という場合は、タオルで自分に合った枕を作ってみるのもおすすめです。
とても簡単ですが、画像で解りにくい場合は、三橋さんの睡眠情報サイトSleepeace Caféに掲載されている動画でわかる睡眠メソッドも参考にしてみてください。
睡眠の質が低下すると、疲れがとれないだけでなく、「やる気が出ない、鬱々とする」「不安感やネガティブな気持ちになる」「集中力が低下する」「イライラすることが増える」などメンタル面での不調にも影響します。
また、感染症対策の一環としても、美容や健康のためにも「しっかり睡眠をとる」ことは重要だと言われていますよね。
三橋さんから教えていただいた3つのポイントを取り入れ、上手にケアしていきましょう。