2025年7月29日(火)、1877年創業のイタリアNo.1パスタブランド Barilla(バリラ)が開催する「バリラ パスタチャンピオンシップ アジア 2025」の日本代表を決定するJAPAN FINALが行われました。
書類選考を通過した6名のシェフが、自ら考案した渾身のオリジナルパスタで競い合い、実演・プレゼンテーションを通じて1名のチャンピオンが決定。
今年は、東京・千駄ヶ谷のイタリアンレストラン Convivio(コンヴィヴィオ)の澤田隼人(さわだはやと)シェフが優勝しました。
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1877年にイタリアにある食文化の豊かな街パルマにてピエトロ・バリラにより創業されたBarilla(バリラ)。
青いパッケージに赤と白のロゴマークが目印で、パスタやパスタソースを使っている、スーパーで見かけたことがある、という人も多いと思います。
そのバリラが開催する「バリラ パスタチャンピオンシップ」は、“パスタ界のワールドカップ”とも言われ、イタリア食文化の継承を目的に、世界中のイタリアンシェフの育成に注力し、シェフたちが世界の檜舞台で活躍するための登竜門となる大会。
アジア8カ国の優れたシェフを対象とした「バリラ パスタチャンピオンシップ アジア」は2024年に初開催され、日本の渕上誠剛シェフが見事優勝に輝きました。
7月29日(火)に開催された日本大会では、日本国内書類審査で選出された6名のイタリアンシェフが国内チャンピオンのタイトルをかけてその技を披露。
45分間で大会への想いと洗練された技術を一皿のパスタに織り込み、その後10分間で審査員に向けて渾身のプレゼンテーションを実施しました。
「バリラ パスタ チャンピオンシップ アジア2025」日本大会で優勝したのは東京・千駄ヶ谷のイタリアンレストラン Convivio(コンヴィヴィオ)の澤田隼人シェフ。
優勝したメニューは「Penne Rigate with Whisky Octopus Ragù(ペンネリガーテ ウイスキー 蛸のラグーソース 絡まる風土を樽に込めて)」です。
ウイスキー樽を模した器に盛り付け、明石産蛸の旨みとウイスキーの芳醇な香りが織りなす一皿。
ウイスキー樽とピートを混ぜて作られたチップで燻製をかけることで、ペンネの穴にまで香りを行き渡らせる独創的な演出が施されています。
地のものを大切にするイタリアの文化も取り入れ、兵庫県明石産の蛸と兵庫県明石の地ウイスキー「あかし」を合わせたところからも感じられる澤田シェフのこだわり。
「ウイスキーチップを焚いた時の香りは鰹節の香りにも似ている」と澤田シェフは語ります。
そんな澤田シェフのこだわりが、審査員に「日本らしさを感じる」と評価され、今回の結果につながりました。
また、「ペンネにウォッカを使ったトマトソースを合わせるイタリアのクラシックな料理」と「過去に作られてきた料理をいかに現代らしくしていくかを大切にしているイタリア料理の本質」が、澤田シェフが考案したメニューにマッチしたようです。
大会でのレシピは、「バリラ クラシック スパゲッティ No.5」または「バリラ クラシック ペンネリガーテ」を使用する条件でしたが、澤田シェフは燻製をかけた時、穴の中にも香りが広がるためペンネを選択したのだそう。
小麦粉と水でできたシンプルな食材であるパスタが料理の主役であることを存分に実感できるメニューになっています。
優勝メニューの「Penne Rigate with Whisky Octopus Ragù(ペンネリガーテ ウイスキー 蛸のラグーソース 絡まる風土を樽に込めて)」は、澤田シェフがスーシェフを務めるConvivioで8月6日(水)より提供がスタート。
予約時に伝えれば、13,000円、18,000円のコースの中のパスタとして用意してもらえます。
この後、11月にはマレーシアにて「バリラ パスタチャンピオンシップ アジア」が開催。
日本、シンガポール、マレーシア、中国、インド、フィリピン、ベトナム、韓国の8カ国から各国の優勝者が、アジア最終チャンピオンのタイトルをかけて競います。
澤田シェフは「アジア大会でも日本代表としてトップを狙っていきたい」と意気込みました。
公式サイトはこちら >> https://www.barilla.com/ja-jp
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