こんにちは。
北欧美容研究家の佐藤ニーフェラ史枝です。
最近、北欧やヨーロッパを中心に注目を集めているのが“Vegan(ヴィーガン)”美容ブランド。
日本国内で購入できる、ヴィーガンメイクアップブランドはまだまだ少ないのですが、2021年には多くのヴィーガンブランドが誕生/海外から輸入されるようになると予想しています。
実際に、私の周囲ではヴィーガン食をライフスタイルに積極的に取り入れる友人も増えていますし、様々なレストランやホテルでもヴィーガン向け商品を目にする機会が増えてきました。
そこで、今回は日本国内で購入できる、動物由来成分を一切使わない、完全菜食主義ヴィーガン対応したメイクアップブランドをご紹介したいと思います。
目次
“Vegan(ヴィーガン)”を直訳すると、“絶対菜食主義者/純粋菜食主義者”と訳されます。
一般的に聞く“Vegetarian(ベジタリアン)”(菜食主義者)との違いは、ベジタリアンが乳製品やハチミツなどは食べるのに対し、“Vegan(ヴィーガン)”はお肉をはじめ、あらゆる動物性食品を一切食べないことが違いとされています。
これは一般的な見解であって、人それぞれ“食べる/食べない”の境界線は違うのですが、ここで紹介する“ヴィーガン”対応メイクアップ商品には、動物由来成分(一般的にナチュラルコスメに配合されているミツロウ、カルミン、シルクなども)一切含まない製品です。
また、製品製造過程で動物実験を行っていない、搾取&負荷をかけていないということも基準にしています。
ヨーロッパでは、ヴィーガンライフスタイルを送る人々が年々増え、ヴィーガンでない人も健康食・ダイエット食としてヴィーガン食に興味を持つ人が増えています。
実際に、イギリス大手ヴィーガン協会によると2019年25万人だった会員数が、2020年には40万人を上回ったという報告も。
そのような背景から、目で見てすぐわかるヴィーガン製品の認定マークも一般的になりつつあります。
最も普及しているヴィーガンマークと言えば、1944年イギリスでLeslie J Crossにより立ち上げられたヴィーガン協会による認証マーク。
こちらのマークは1990年に誕生し、現在世界ではマークを取得している商品が46,000個以上あるそうです。(2020年11月現在)
肉、乳製品、ハチミツ、卵、昆虫、あらゆる動物由来製品を一切含まない、また動物実験や動物から搾取することのない商品だけが、このマークを取得できます。
食品だけではなく、衣類やコスメなど幅広い製品に適応されています。
では早速、ヴィーガン対応メイクアップブランドをチェックしていきましょう!
シャンテカイユは、Sylvie Chantecailleによって作られたラグジュアリーヴィーガンブランド。
植物や花の天然エッセンスと革新的なテクノロジーによって開発されました。
シャンテカイユは自然とカラダに優しいコスメを通して、売り上げの一部を環境保護、野生生物の保護に寄付するなど、勢力的に環境保護問題に立ち向かうブランドとして知られています。
絶滅危惧種などの動物からインスパイアされたコスメケースも必見です。
上段)シャンテカイユ チークシェード 各種 4,795円(税込)
下段)シャンテカイユ バイオリフト フェースマスク 50mL 20,276円(税込)
※並行輸入商品のため変動があります
SNSで話題のシャンテカイユの動物をモチーフにしたチーク。
絶滅危機種や環境保護にシャンテカイユが取り組んでいることを示すアイコン的アイテムです。
全チークシェードの売上高約5%が、シャンテカイユが支持する6つの慈善団体に寄付されます。
完全ヴィーガン、クルエルティーフリーで、環境に負荷を与えると懸念される成分(フタル酸エステル、硫酸塩、鉱物油、ワセリン、ヤシ油、GMO、合成色素、合成香料)を含みません。
また、スキンケアのラインアップも豊富なシャンテカイユの中でも特に効果が高いと注目されているアイテムが、バイオリフティング フェースマスク。
ローズウォーターを基調とした天然成分94%以上の贅沢なエイジングケアマスクで、小じわやしわを和らげ、若々しい肌へと導く贅沢なフェースマスクです。
環境保護への意識、動物を愛する方にイチオシしたいブランドです。
オーストラリア発のズイ オーガニックは、90年代にローズ・ビーシー(Rose Beesey)によって開発された、オーガニックフラワーコスメです。
90年代に流行ったミネラル中心のコスメではなく、タルクなどを含まないオーガニックフローラルコスメとしての新境地を開拓したイノベーションブランド。
Zuiiの製品には、独自特殊製法によって、オーガニック植物のパウダーが美容成分として配合されています。
中でも新作のフローラ チーク&リップクリームは、ヨーロッパ全土で話題沸騰中。
Zuii ORGANIC フローラ チーク&リップクリーム 3.5g 4,290円
厳選されたオーガニック植物とフルーツ成分が豊富に配合された、リップにもチークにも使えるマルチパーパスクリームです。
こちらの2in1クリームはコスモポリタンのベストナチュラルメイクアップ製品賞(2018)を受賞しています。
肌のために、環境のために、動物愛護のスピリット創られた、ズイオーガニックの製品に今後も注目していきたいですね。
ZuiiブランドMovie
見ためも可愛い、バンブー(竹)素材のZAOはフランス&イタリア生まれのオーガニック&ナチュラルコスメ。
パッケージの竹素材の容器だけではなく、竹に含まれるオーガニックシリカを主成分に肌への快適さと優しいテクスチャー、美しい発色を叶えてくれるコスメです。
個人的なお気に入りポイントはすべてレフィル売りしているところ。
レクタングルアイシャドー専用デュオバンブーケース 1,500円(税抜)
※セットするアイシャドウは別売 各950円(税抜)
アイシャドウパレットの容器はすべてマグネット式で、自身の好みに合わせてアイシャドウやチークを組み合わせてパレットにセットすることが出来ます。
ZaoブランドMovie
幅広くカラー展開をしているヴィーガンメイクを求めているなら、Illamasqua(イラマスカ) がおすすめ。
2008年にイギリスで生まれたイラマスカは、“illusion(幻想)”と“masquerade(仮面舞踏会)”という言葉の組みまわせで誕生しました。
全商品Vegan対応しているとは信じがたいほど、幅広いカラーバリエーションと商品ラインアップで展開されています。
中でも人気なのが、ビヨンド パウダー – 「ディエティ」。
Illamasqua(イラマスカ)ビヨンド パウダー – 「ディエティ」 4,700円前後
※並行輸入商品のため変動があります
こちらのハイライトパウダー、ゴールデングリーンのカラーハイライターがSNSで「かわいい」と話題に。
濡れたような質感が美しい、体にも顔にも使用できるマルチハイライターパウダーです。
THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ)は、世界で動物実験に反対する最初の企業としても有名ですが、現在クルーエルティフリー(動物を犠牲にしない)活動に加え、すべての製品で100%ベジタリアン対応になっています。
動物性由来の香料として人気の高い、ムスクやブラシに使用されるヤギやリスの毛をすべて人工の代替品に切り替え、着色料においてはコチニール(甲虫由来の赤色色素)や魚の鱗、貝殻なども一切使用せず、天然のミネラルなどを代替として、発色のよい鮮やかなカラーを生み出しています。
THE BODY SHOPフレッシュヌードセラムコンシーラー 全5色 各8mL 2,200円(税抜)
2020年7月に新発売されたヴィーガン対応の「フレッシュヌードセラムコンシーラー」は崩れににくく、カバー力が高いということで早くも人気急上昇中です。
ヴィーガン対応ポイントメイクブランド5選いかがでしたでしょうか。
本来、動物由来のものを一切配合しないというのはとてもハードルの高い処方方法ですから、販売している製品すべてをヴィーガン対応にしている企業はまだほんの一握りです。
今後さらに選択の幅が増えていくことを願いつつ、今回の記事をコスメ選びの参考にしていただけたら嬉しいです。