美容やコスメの新商品情報をお届け

その洗顔、間違っていない?今さら聞けない洗顔の基礎知識:肌育美容家 今泉まいこの見直すスキンケア

洗い流しは32℃

肌育美容家の今泉まいこです。

ルーティーンで行なっているスキンケアを見直すシリーズ第2回目です。

きちんとお手入れしているのに何かお悩みがある方ちょっと、立ち止まって今までのスキンケアを見直してみましょう。

正しい方法を知ればお肌の調子が上向きになってきます。

お肌のキメや明るさが取り戻せたら、ウキウキしてきますよね。

私は両手で頬を抑えて潤い感やもちもち感を確認しています。

お肌の声を聞いてあげながら、スキンケアを楽しんでいきましょう。

今回は、洗顔について

時間を惜しんで手を動かすのは3回くらい、水で流すのも3回くらい…になっていませんか?

洗顔料のタイプから肌質に合わせた選び方、洗顔方法のちょっとしたコツや気をつけたいポイントをお伝えします。

目から鱗なことがあるかもしれませんよ。

あなたに合った「洗顔方法」を見直してみてくださいね。

クレンジングと洗顔の違いを知っていますか?

クレンジングと洗顔料の違い

みなさんは、クレンジング後の洗顔はきちんとしていますか?

実はクレンジング剤と洗顔料では落とせる汚れが違います

クレンジング剤が主にメイクなのどの油汚れ、毛穴に詰まった角栓や黒ずみなどを落とすのに対し、洗顔はお肌に残っている余分な角質や皮脂を落としてくれます。

つまり、洗顔はすでに「スキンケアのひとつ」と言ってもいいのです。

正しい洗顔でたるんだ毛穴が引き締まりその分、お顔のたるみが持ち上がることもあります。

おすすめするのは「クレンジングと洗顔の2度洗い(ダブル洗顔)」です。

2度洗いは面倒と思っている方、ぜひ洗顔の手間を省かないことでお肌の透明感をアップさせましょう。

どのタイプの洗顔料を使っていますか?

どのタイプの洗顔料

洗顔料といってもその種類は様々。皆さんはどのタイプをお使いですか?

石鹸、泡で出るタイプ、クリーム、ジェル、粉末……

まずは、洗顔料のタイプをおさらいしてみましょう。

固形石鹸

洗浄力の高いタイプです。
以前は「ツッパリ感」がでやすかったですが、最近は洗うだけで潤い感がアップするように保湿力の高い美容液が練りこまれているものも増えています。
ただし、泡立てをするのに時間がかかるため泡立ちが不十分なまま洗ってしまうと、お顔に摩擦の負担をかけてしまうこともあります。

洗顔フォーム

クリームはペースト状のタイプ。泡立ちや使用感がとても良いのでこのタイプをお使いの方が多いのではないでしょうか。アルカリ性から弱酸性まで様々な用途で使い分けることができます。

洗顔ジェル

洗顔フォームと同じくアルカリ性から弱酸性までのタイプがあります。
ポンプ式のものあるので一回の使用量がわかりやすく使い勝手が良いです。

泡で出るエアゾール

容器の中身は液体です。ポンプを押すと空気と混ざり、泡のまま手に乗せることができます。泡立てが必要ないのでとても便利です。

パウダー

水分を含んでいない1回分ずつ袋に入ったタイプや、容器から手に取るタイプ。
湿気によって固まってしまうので取り扱いには注意が必要です。
加える水分も適量でないと泡立ちが悪くなったりするので、使い勝手はあまりよくありませんが普段使いの洗顔料に混ぜて使えるなどアレンジができます。

洗顔料の主成分を確認してみましょう

洗顔料の主成分

洗顔料も主成分によって肌質との相性があります。

敏感肌の方は洗顔方法や成分によって乾燥したり肌荒れを起こしたりすることがあるので気をつけてくださいね。

今回は洗顔料の主な成分とどんな肌に合うのかご紹介します。

今、ご使用の洗顔料と比べてご自身のお肌に合っているか確認してみてください。

クレイ

天然のクレイ(粘土)を主成分とした洗顔料。クレイは超微粒子で毛穴の汚れを吸着してくれるので、毛穴の黒ずみや小鼻の角栓などが気になるかたにおすすめです。
ミネラルが豊富に含まれていてスキンケア効果も期待できます。

  • モンモリロナイト:カルシウムが多いフランス産、ナトリウムが多い日本産&アメリカ産などがある。
  • カオリン:中国で採れる粘土に由来している。ホワイトカオリンは刺激が少ないのでクレイ初心者はカオリン配合のものから使うのがベスト。
  • ガスール:モロッコ原産のクレイ。洗浄力と保湿力に優れている。
  • くちゃ:沖縄で採れるクレイ。琉球王朝の頃からスキンケアやヘアケアに使われてきた。

クレイにも様々な種類があります。洗浄力の強さと保湿力の高さで選んでみてください。

酵素

「パパイン酵素」などは一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
酵素はタンパク質を分解してくれる力を持っています。お肌の表面にある「角質層」、実はケラチンというタンパク質でできているのです。
ターンオーバーの乱れなどで剥がれ落ちないケラチンをきちんと落としてくれるという性質がありますのでお肌のごわつきやくすみが気になると言う方におすすめします。
ただし、酵素洗顔は使う頻度に気をつけてください。毎日使うと必要なケラチンまで落としてしまい逆に乾燥を招いてしまうことがあります。
古くなった角質は14日周期で剥がれるのがベストなので、2週に一度のスペシャルケアとして取り入れてみてください。

AHA(エーエイチエー)

リンゴ酸、乳酸、クエン酸など「酸」を使った洗顔料。フルーツ酸が使われることが多い。
AHAにはピーリング作用があるので、ニキビや吹き出物に悩んでいるかたにおすすめです。
ただし、こちらも使い方や頻度にご注意を。
泡立てたらお顔に乗せて、そのままパックのように2、3分おいて洗い流せばOK。ゴシゴシ洗いは厳禁です。
弱くても「酸」を使っていますので敏感肌の方には向いていません。

ハトムギ

ハトムギは古くから漢方としても使われていました。美肌・美白に効果があるとも言われ化粧水や美容液などにも見かけるようになりましたね。ハトムギ茶として愛飲されている方もいらっしゃると思います。
生薬としては「ヨクインニン」と呼ばれ肌の炎症を抑えることから肌荒れや敏感肌の方におすすめです。
春のゆらぎ肌の時、夏の日焼けあと、お肌に少し違和感を覚える時に使ってみてください。

洗顔で一番大切なのは泡立て

洗顔は泡立てが大切

洗顔をするときに、適当な泡立てをしていませんか?

顔をこするのではなく、泡を皮膚に押し当てて汚れを吸着させる方法がベストです。

キューッと押し当てポンッと離すリズムで洗顔しましょう。

そのためには丁寧な泡立てが必要です。

泡を作るときには洗顔ネットを使い、手を裏返しても泡が落ちないくらいの硬さが目処です。

ゴシゴシ洗いはNG、摩擦を与えないようにしましょう。

洗い流しは32度が最適温度

洗い流しは32℃

洗顔後の泡はぬるま湯で洗い流す?それって一体何度くらいなのでしょう?

実は洗顔後の温度はとても重要なんです。

ベストな温度はズバリ32度です。

32度より高いと自分の持っている必要な皮脂まで落としてしまい、低いと汚れた泡が十分に落としきれません。

体の中の体温は36度くらいですが、お肌の表面は32度くらいなのです。

32度は意外と冷たいなと感じるかもしれません。

シャワー浴びながらそのままの温度で顔を洗っていませんか?その温度ちょっと見直してみてください。

朝の洗顔をお水だけで済ませていませんか?

朝の洗顔

朝の洗顔をお水だけですませている方、お肌の調子はいかがでしょうか?

というのも、夜のスキンケアでつけたコスメが寝ている間に自分の出す皮脂と混ざって、少しずつ酸化するからです。

この汚れはきちんと洗顔料を使って落としましょう。お水だけではきちんと落とせません。

ヨーロッパの女性が洗顔をしないという話を聞いたことがありませんか?

これはヨーロッパのお水に石灰が多く含まれているので洗顔料の泡立ちが悪く、さらに洗うことで逆に乾燥してしまうからです。

湿気の多い日本には当てはまりませんので、どうぞ丁寧な洗顔を心がけてください。

「見直す洗顔」のポイント

いかがでしたでしょうか?

意外と知らない目から鱗の情報もあったのでは?

洗顔の見直しポイントは……

  • クレンジングと洗顔の2度洗いをする
  • 2週に一度スペシャルケアとして「クレイ」や「酵素」を取り入れてみる
  • 泡立てはネットを使って硬い泡を作る
  • 洗い流しの温度は32度
  • 朝の洗顔はお水だけではなく洗顔料を使う

洗い流すときに生え際、顎下に泡が残りやすいので注意しましょう。

拭き取りもゴシゴシと拭かず、コットンのタオルを使って上から押さえるように。

丁寧な洗顔をすれば、慌てて化粧水をつける必要がないほどお肌に潤いを取り戻せます。

スキンケアは「洗顔」から始まっていると考えて毎日楽しく洗顔しましょうね。

自分にあったクレンジングの選び方と使い方を知ろう:肌育美容家 今泉まいこの見直すスキンケア

今泉 まいこ
肌を育てる独自メソッドのプライベートエステサロンを主催。 コスメ&エステフリークで良いものを伝える美容エヴァンジェリストとして発信しながら自らも「大人の美しい所作」を身につけるための活動に参加中。 皮膚生理学に基づいたスキンケア方法などをたくさんお伝えしていきます。 2012年度佐伯式認定ビューティシャン 日本エステティック協会認定フェイシャル&ボディエステティシャン。